最後の質問
「クラブを縦に挙げた状態から、インサイドにまわして降ろしてくるのか?」
について今回はゴルフ上達レッスンを始めてみます(^o^)
* Tさんの質問については
を参照くださいm(__)m
クラブを縦に挙げた状態から、インサイドにまわして降ろしてくるのか?
これは、ベンホーガンの「モダンゴルフ」というゴルフレッスン書に書かれている動きのことですね。
このイラストの赤いプレーン(平板)がバックスイングのスイングプレーンを表しています。
そして、黒いプレーンがダウンスイング時のスイングプレーンです。
赤いプレーンのトップオブスイングの状態から、少しインサイド(体に近い側)にクラブを下ろしてきて、イメージとしてはインサイドアウトに振っていく感覚が黒いプレーン軌道となります。
ゴルフエッグはコンバインドプレーン派?ベンホーガンのスイングプレーン派?ゴルフ上達重力理論打法の記事で、
ベンホーガンのスイングプレーンでクラブヘッドが上がっていけば(バックスイング)、そのプレーンに沿ってダウンスイングするだけで正確にヒットすることが楽にできます。
と話をしました。
これは、ある意味正解ですが、実際のスイングではバックスイングのスピードに比べ、ダウンスイングはその何倍もの速さでクラブは動きます。
だから、まったく同じ軌道でバックスイングとダウンスイングを行おうとするとインパクトでのクラブフェイスはアドレスの状態(ターゲットに向いている)になるのは物理的に難しいです(^_^;)
クラブの動くスピードが変われば、クラブシャフトのしなりも変わります。体のねじれ具合も変わります。
それでも、それらを加味して、インパクトではアドレス時と同じフェイスの向きになるようにしなくてはいけません。
そうするためには「若干インサイドからダウンスイングされてこなくてはいけない」という理論がベンホーガンの黒いダウンスイングプレーンになるのです。
「なるほど、トップオブスイングからダウンスイングに移るとき(切り返し)は、セルヒオ・ガルシアのようにクラブを寝せる感じ(背中側に倒す)すればいいんだね」
(左写真がトップオブスイング。右写真が切り返し後のダウンスイングの初期の写真)
はい、要はそういうことですが、ガルシアのような動きをアマチュアが行おうとすると九分九厘スライスボールになります(^-^;
まともな打球にはならないでしょう。
ダウンスイングでは、基本的にはクラブが寝てダウンスイングされる動きは避けたい動きです。
もし、あなたがガルシアのようにクラブを寝させてダウンスイングした、としたら、その分、インパクトで元通りに戻す動きもしなくてはいけなくなります。
この「戻す動き」は前回の記事の「フェイスターン」と呼んでもいいでしょう。
このフェイスターンが正確にできない(クラブフェイスが閉じられない)と、ドライバーなら超スライス、アイアンならシャンクになる場合もあります。
「じゃあ、どうやって下のイラストのベンホーガンの黒いプレーンのダウンスイングのようにインサイドからダウンスイングするの?」
それはトップオブスイングで「間(ま)」を作るのです!!
お笑いもゴルフも「間」が大事^^/
「ダウンスイング時の始動(切り返し)は、手からではなく下半身からスタートせよ」
これが切り返しでの「間」を生み出し、それによって、赤いプレーンより内側を通る黒いプレーン上にクラブが乗るのです。
「うん、「間が大事」という話は聞いたことがあるけどよくわからないんだよね~(-_-;)」
そんなあなたに良いものをお見せします(^o^)
この映像で、岡本プロが2つの動きを森田プロに見せています。
初めの左腰を引くような動きはいけません。
2回目の腰を切っていく動きをするのです。
グリップを含めた上半身の動きを抑え、左股関節に乗っていくのです。
これによりクラブが下りてくるのが一瞬遅くなります。
これが「間」を生み出し、クラブが少しだけインサイドから降りてくる動きへとつながります。
ただ、勘違いしないでほしいのは岡本プロもほんの少しだけ腰を動かしています。
ほんの少しでいいんです。これを大げさにしてしまうと、ただの左へのスエーになったり、右肩が下がり、クラブの寝る具合が多くなって、クラブがインパクトで戻ってこなくなりして、ただのスライスボールとなってしまいます(^_^;)
もし練習をするのなら、小さな動きで感覚をつかんでいきましょう。
ちなみに、ゴルフエッグはこの動きを「バンプ」という言葉で説明しています。
映像をもとに岡本綾子プロも推奨のドライバー飛距離アップの秘訣「バンプ」腰引け撲滅運動!の記事を参考にしてみてください。
このバンプの動きを大きくすれば飛距離アップも望めます。
しかし、その分、右肩が下がりやすくなったり、軸がブレたり、フェイスが戻ってこなかったり、と間違った動きにならないようにしましょう。
作りたいトップオブスイングでの「間」は、秒数にしたら0.1秒にも満たない時間です。
だから「ほんのちょっとだけ・小さな動きでOK」と思ってやってみてください。
人の振り見て、我が振り上達^^ Tさんの感想文から読み解こう
質問をしてくださったTさん(30代男性 スコア100 ゴルフ歴2年目)からこんな感想文をいただきました(^o^)
===Tさん感想文===
ゴルフエッグ様
ご回答ありがとうございました!
全然理論はでは無いんですよ…実は。
- あげて下ろすだけ
- フェイスローテーション不要
の理論で練習してきたのですが、ある程度打てるようになってきたところで、どうしてもフェイスを保つとインパクト後に左肘が離れてしまい、結果フェイスが開くようになってきたため、どうしたものかと悩んでいた次第です。
メルマガレッスンでのプレゼントレポートで「左肘の使い方」を勉強でき、大変ためになりました。
今までここまで具体的にイメージ出来るようなものに出会えなかったのでありがたかったです。
ただ、この「左ひじの使い方」をするとフェイスローテーションが必要になることに気づき質問させていただいた次第です。
改めて前述の理論を読み直してみるとフェイスターン不要ではなく、自然なローテーションを勧めているのですね。
動きを言葉で表すのって難しいんでしょうね。
受け手のレベルも様々ですから…笑
とにかく、今まで長年悩んでいたことに明るい見通しが出てきました。
大変感謝してます。
ありがとうございました
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ゴルフ用語をどう理解するか?でゴルフの上達速度は変わる
==感想文に対してのお返事==
こんにちは、ゴルフエッグです。
参考になったのなら幸いです。
そうですね。動きを言葉で表現するのって限界がありますね。
フェイスローテーションというと、つい手だけで返すイメージが出てしまうのかもしれません。
「こういう動きをすると自然とフェイスが返る(変化する)」
が最もいい動きです。
といっても、手首を使わないわけではありませんが(;^_^A
ただまたそう書いてしまうと、
「「手でこねる」という動きではない」というお話もしなくてはならなくなります。
こねる動きはいただけません。
手首を返す(こねる)のではないけど、手首を制御して
フェイスローテーション、フェイスコントロールをしたいのです。
ぜひ、ゴルフエッグサイトの隅々を読んで、理解を深めてみてください。
またメルマガレッスンなどでもいろいろお伝えしています。
よろしければ、そちらもどうぞ^^/
これらの記事があなたのゴルフ上達の足しになれば幸いです^^/