風切り音を聞いてみよう(Part1)
→インパクト後にスイング音を鳴らそう(Part2)
→軸安定でミート率アップを目指そう(Part3)
→コスリ球からおさらばしよう(Part4)
と続いてきたドライバー飛距離アップのためのゴルフエッグ体感レッスンはいかがだったでしょうか。
「このレッスンはちょっとキツ過ぎるんだけど~_| ̄|○」
「でも『振る』っていうことが分かってきたみたい^^」
いろいろな感想をお持ちかと思いますが、ゴルフは棒を振り回すスポーツです。
あなたは過去にどんなスポーツをしてきましたか?
もし、小さいころから「棒を振る」という体験が少ない人には、ぜひ今回の飛距離アップゴルフ上達体感レッスンを読んでビュンビュンと音を鳴らして振ってほしいと思っています。
「そうか、自分はサッカー少年だったから、そもそも『振る』っていうことがわからなかったのかも?」
人は過去の経験をもとに物事を判断します。体を動かすことも同じです。
プロ野球選手などは「バットを振る」や「体を捻転させて、体重移動をしながらボールを投げる」ということに長けていますから、ゴルフが上手な方も多いのです。
「そう考えると女性は不利ね(;^_^A」
一般的に言えば女性の方は、小さい頃より『棒を振る』という経験値が男性に比べて絶対的に少ないかと思います。
筋力差も大きな要因ですが、振る経験の無さが飛距離にも関係しているとゴルフエッグは思っています。
その点、女性といっても女子プロは「振って振って振りまくって経験豊富」ですから、アマチュア男子ゴルファーよりも上手に飛ばせるのですね(;^_^A
さあ、そんな『振る経験値』を一気に高めるためにもPrat1から始まった「ドライバー飛距離アップレッスン」でビュンビュン振って風切り音を楽しみましょう(*^▽^*)
さて、そんな飛距離アップレッスンも最終回となりました。
今回は、ビュンビュン素振りよりもさらに厳しい(;^_^A
「インパクトゾーンを鍛えるビュビュ素振り」をお送りします(*^▽^*)
「なんだ? ビュビュ素振りって?」
ゴルフのインパクトゾーン=ビジネスゾーン
インパクトの前後のことをプロゴルファーの世界では「ビジネスゾーン」といいます。
どんなにバックスイングやトップオブスイング、フィニッシュがきれいでも、ボールをとらえる「インパクト」がきちんとしていなければ、ボールは上手にコントロールされません!
つまり、プロゴルファーなら賞金が稼げないということになってしまいます(^_^;)
だから「インパクトゾーン=賞金が稼げるゾーン=ビジネスゾーン」というわけです。
矢野東プロは「バックスイングやフォローなんてどうだっていい」
この「ビジネスゾーンさえしっかりしていればいい」と言っていました。
それも「インパクト後の30cmの出玉の方向をそろえれば、ショットの90%は成功」とおっしゃっています。
「わかったよ、じゃあどうやってそのビジネスゾーンを鍛えればいいの?」
「ビュビュ素振り」でビジネスゾーンを鍛える
芹澤プロの「ビュンビュン素振り」の振り幅は、クラブと腕が直角になる右肩の高さから左肩の高さでの素振りでしたね。(飛距離アップPart3)
でも、今回のゴルフエッグの「ビュビュ素振り」の振り幅は、「グリップ位置が腰の高さの間での高速素振りを行う」というものです。
「なんだ、ビュンビュン素振りの小型版ということだね?」
いいえ、違います!
たしかにイメージとしてはそれであっていますが、クラブと腕の関係が違います。
「ビュンビュン素振り」では、腕とクラブは90度でしたが、「ビュビュ素振り」では、腕や手首はアドレスの状態を保ったまま行います。
つまり、腕とクラブの角度がアドレス時の角度(青の折れ線(120度くらい))をまったく変えずに、腕と手首をまったく使わないで行ってほしいのです。
「えっ?『腕と手首を使わずにスイングする』なんてことは、できないんじゃないの?」
そんなことはありません!
アドレスの状態では、胸は真正面の斜め下(ボールの位置)を向いています。
そのアドレス状態から胸とおへそ(上半身)の向きだけを右斜め下→左斜め下に変えてみましょう。
背骨を回転軸と考えて、右に上半身(胸)を30度くらい回転させるという方がわかりやすいでしょうか。
そうすると、その胸の右回転に伴って腕もクラブも右に動きます。
そのとき腰(骨盤)の向きは、アドレスのままの真正面(ボールの位置)を向いているようにしましょう(下半身は不動)
この位置を「ビュビュ素振り」ではトップオブスイング位置と考えてください。
そこから今度は背筋・腹筋を使って、上半身(胸)を左斜め下を向く位置まで動かします。
当然、それにつられて、腕もクラブも振ろうとしなくても、左に動きます。
このとき、腰(骨盤)の向きはアドレス状態と同じ、正面を向いてまま、もちろん、腕とクラブの角度もアドレスのまま(青折れ線)をキープです。
これが「ビュビュ素振り」のときのフィニッシュ位置です。
簡単に言うと「胸の向きを回転させるだけで、体の他の部分はアドレスのままにする」というだけです。
さあこのトップ位置とフィニッシュ位置までの間でクラブが「ビュビュ」っと音がするくらいの高速で振ってみましょう(*^▽^*)
決して、手首だけで振るようにしてはいけませんからね。
振り幅が小さくなるほどキツクなる(;^_^A
「要は上半身(胸)だけ向きを変えて、低い位置で素振りをしろってことね」
「えっ?高速で振ろうとするとビュンビュン素振りよりも体がキツイぞ~」
ビュビュ素振りでは、ふり幅が小さいですが、クラブに遠心力がこれから掛かろうとする際に、一気に逆方向に振り戻さなければいけません。
それを上半身の体幹部分(腹筋、背筋)で行うことになります。
また、ここまで「腕や腰は使わない」という話をしましたが、実際に「ビュビュ素振り」を行ってみると、クラブを反対方向に振るためには、腰や腕や脚の体の各部の筋肉をかなり使わなくてはできないはずです。
「腰の向きは正面のまま、にするためには上半身の回転する力とクラブの遠心力に対抗するために、逆向きの踏ん張る力が腰にないとダメだね」
「腕や手首もアドレスのまま、もクラブを振ればすぐにフラフラしちゃうから、かなり力を使わないといけないね」
はい、その通りです。
つまりは、全身の筋肉を使って「ビュビュ素振り」をするということです(^_^;)
体幹を鍛えて軸をよりしっかりさせよう
今回のビュビュ素振りの目的は、体幹を鍛えることです。
そしてボディーターンが身に着くようになります。
振り幅は小さくとも、高速で左右に振るためには、ビュンビュン素振りよりも腹筋や背筋などを使って体を回転させます。
そして、その回転方向に体が持っていかれないようにするために、下半身や腕も使って反対方向に振り戻さなくてはいけません。
だから、踏ん張る力も必要となるのです。
「本当だ、10往復もさせるともう体がくったくたになっちゃう~」
ビュビュ素振りは、ビュンビュン素振りよりもふり幅は小さいのですから、1往復する時間も短くなくてはいけません。
10秒以内に10往復させるのを一つの目安にして行ってみましょう(*^▽^*)
「そんなの無理ーーー」
はい、無理は禁物ですからね^^/
背筋など体を痛める可能性がありますので、ご自身の体力に合わせて「それなりの高速(^_^;)」で行ってくださいね。
ビュビュ素振りで身につけられること
実際のフルショットスイングとは、違う感覚のビュビュ素振りですが、ここで習得してほしいことは、
- インパクトゾーンでの体の安定力
が第一に挙げられます。
また、それ以外には
- スイング力に負けない下半身の粘り
- 背骨を回転軸とした上半身の回し具合
- 腕ではなく体幹を使ってのバックスイングの始動やトップからの切り返し
- 腕を動かさなくとも、上体の動きについてくる(ボディーターン)
という感覚などです。
下半身を安定させて、上半身を回すことができれば、捻転力も生まれ、それがスイングスピードアップにもつながります。
またインパクトゾーンで体がふらふらしなくなれば、ミート率が上がるのは、誰しもおわかりでしょう。
「インパクトはアドレスの再現」ともよく言われます。
(下の編集後記にも書いています)
それができればミート率は確実に上がります!
ビュビュっと音はしなくてもよいので、ちょっとだけ速く振ってみてください。
そして、クラブの振りに合わせて体が左右にブレない体幹力アップに努めましょう。
編集後記(インパクト=アドレスの再現について)
「インパクトはアドレスの再現」と言いましたが、実際は違います(;^_^A
スイングは高速ですから、ボールを打つインパクト時の腰の向きや体重の配分などはアドレス時と全く同じになることは絶対ありませんm(_ _)m
(「頭を動かすな!の真実って?動いていいけど動いちゃダメ。ゴルフ上達」記事参照)
でも、アドレス=インパクトであれば、フェイスの芯にボールは必ず当たることになります。
これもまた真実です。
その辺の矛盾があるのがゴルフスイングとご理解くださいませ(;^_^A
最終回のつもりが・・・(^_^;)
飛距離アップシリーズ最終回のつもりでしたが、読者Mさんから質問コメントがありましたので、それに対する回答記事を書いてみました。
あなたの疑問も解けるかも? 飛距離アップQ&A記事はこちらです^^